こんな魔法の世界を描いた漫画が好きという方も多いと思います。
最近は「異世界ジャンル」の漫画が急増してきて、その中でたくさんの魔法が登場します。
ただ異世界ジャンルは「主人公最強系」が多く、魔法そのものに焦点は当てられていないので、魔法の設定がないがしろにされていることがよくあります。
もっと純粋に魔法を楽しみたい方にはそういった異世界ジャンルでは物足りないと思います。
そんな方におすすめする漫画が「とんがり帽子のアトリエ」です。
魔法が好きという方にたまらない内容になっている作品です。
今回はそんな美しい魔法を描いた漫画「とんがり帽子のアトリエ」の魅力を徹底解説していきます。
- 魔法系の漫画が好きな方
- 異世界ジャンルに飽き飽きしている方
目次
あらすじ【とんがり帽子のアトリエ】
魔法に憧れる少女ココ。
しかし魔法を使うことができるのは魔法使いだけ。
ココたち一般人は与えられた魔法を恵んでもらうことしか出来ないのです。
そんなある日、魔法使いのキーフリーがココの家族が営む仕立屋さんにやってきます。
キーフリーと話してますます魔法に対しての憧れを強めるココ。
すると店にきていた別のお客さんの魔法の馬車が不運な事故によって故障してしまいます。
結果、キーフリーがその魔法の馬車修理を請け負うことになります。
ココは魔法を使っているところが見られるかもしれないと思い、修理の作業場所としてココの店を提案します。
了承するキーフリーですが、ココにある忠告をします。
「絶対にのぞいてはいけない」と。
しかしどうしても好奇心が抑えられないココは約束を破って、キーフリーの魔法を使っている様子をう屋根裏から覗きにいきます。
そしてある事実に気づくのです。
「魔法はかけるのではなく、描くことで行使できるもの」だと。
キーフリーと別れ、魔法の使い方が分かったココはその夜早速魔法を描いてみます。
何回やってもうまく魔法を描けないココ。
するとココが魔法を好きになるきっかけを作ったある魔法使いに貰った絵本に描いてある絵をなぞり書きしてみることを思いつきます。
しかし、それは決して使ってはいけない邪悪な魔法だったのです。
間一髪のところでキーフリーに助けられるココですが、ココのお母さんが魔法の影響で石になってしまいます。
泣き噦るココですが、お母さんを助けるためにキーフリーに弟子入りして魔法使いになることを決意します。
しかしなぜココがそんな危ない魔法の絵本を渡されたのか。
ココに絵本を渡した魔法使いとは誰なのか。
そんな謎を解明すべく奮闘する魔法使いココの成長を描いたファンタジー漫画です。
魅力【とんがり帽子のアトリエ】
- 個性的なキャラクターたち
- 魔法のあり方
- 魔法の丁寧な設定
- 画力が高い
- 敵キャラ
個性的なキャラクターたち
まずとんがり帽子のアトリエの魅力はその個性的なキャラクターたちにあります。
ここでは主に①ココ②キーフリー③アガットの3人をご紹介します。
ココ
ココはこの物語の主人公です。
自分の魔法が原因で石化してしまったお母さんを元に戻すために、キーフリーの弟子として魔法を学んでいきます。
ココは非常に好奇心旺盛な少女です。
昔から魔法に対して強い憧れがあり、魔法のことなら自分で突っ込んでいく少々型破りな部分もあります。
またとても純粋な人物でもあります。
元一般人ということもあり、魔法に対する考えが非常に柔軟で周囲を驚かせるような魔法を描いていきます。
しかしこれが「なぜ身体に魔法を使っていけないのか」という疑問を生み出すきっかけにもなり、ココ自身を追い詰めていきます。
ココは禁忌魔法を使ってしまうのか。
そんなココの姿に最後まで注目です。
キーフリー
キーフリーは魔法使いで、ここの先生でもある人物です。
聡明で人を思いやることができる心の優しい性格をしており、ココ自身もそんなキーフリーのことが大好きです。
しかし人には言えないある悩みを抱えており、作中ではその悩みがどんどんキーフリーを追い詰めていきます。
キーフリーは一体どうなってしまうのか。
闇落ちしそうになるキーフリーの姿にもぜひ注目してもらいたいです。
アガット
アガットはココと同じキーフリーの弟子です。
とんがり帽子のアトリエの唯一のツンデレキャラです。
一般人からなんの努力もしてこなかったココが気に入らず、素人のココに魔法の試練を課すなど無茶振りをしてきます。
ただツンデレな理由も人一倍魔法に対して一生懸命だからであり、作中ではアガットの知識にココもなんども救われていきます。
昔落ちこぼれだったなどの背景もある嫌いになれないキャラです。
どんどんココに対して気を許していく姿も見所の一つです。
魔法のあり方
とんがり帽子のアトリエの世界における「魔法のあり方」も魅力的なポイントです。
やはり魔法が出てくる漫画の多くは戦闘手段として魔法を行使することが多いです。
やはり魔法で戦闘する方が普通よりも激しいバトルシーンを描くことができるので、魔法=戦闘という方程式が成り立つのも分かります。
とんがり帽子のアトリエでも魔法で戦闘することはありますが、それはこの漫画の本質的な魔法のあり方ではありません。
あくまで人を助けるための手段として「魔法」が行使されることが多く、生活魔法など人に寄り添った魔法が本来の魔法のあり方としてこの世界では認識されています。
決して派手ではないですが、心があったかくなるような魔法がたくさん登場するので、子供の頃思い浮かべていたような純粋な魔法をこの漫画では楽しむことが出来るのです。
魔法の丁寧な設定
とんがり帽子のアトリエでは魔法を描く際の丁寧なルールが決められている点も魅力の一つです。
ココたち魔法使いは魔法を使う上である一つの掟を設けています。
「身体に直接魔法を描いてはならない」と。
身体に直接描く魔法はかなりリスクがあり、たとえ治癒目的で描いたとしても許されません。
一つだけ記憶を消去する魔法のみ直接身体にかけることが許されています。
その理由は魔法は誰にでも扱えるものなので、邪悪なものに知識が伝わり行使されることを防ぐためです。
この丁寧なルールがあるからこそ、魔法使いたちは頭を使って魔法を描いていくのです。
このルール下で、ココがどう工夫して魔法を描く姿も面白く描写されているので見ものです。
画力が高い
とんがり帽子のアトリエは漫画としての画力が非常に高いです。
作者は白浜鴎さんという方で、あの日本の美術大学でも最難関と言われる東京芸術大学デザイン学科を卒業された天才です。
もちろんそんなステータスだけではなくて、その画力は漫画界の中でもトップクラスと言われるほど繊細で丁寧に描かれており、名実ともに優れた漫画家さんなのです。
やはり魔法の漫画は魔法でどれだけ読者の心を揺さぶることが出来るかが肝心です。
白浜鴎さんの高い画力が魔法という非現実的な存在を身近な存在に感じるくらいのクオリティにさせています。
ある意味この高い画力がとんがり帽子のアトリエの面白さを支えているといっても過言ではないでしょう。
敵キャラ
とんがり帽子のアトリエでは敵キャラも非常に魅力的です。
作中では「つばあり帽」という人が使ってはいけない禁忌魔法を描く魔法使いたちが登場します。
キーフリーがある事件がきっかけで執拗に追っている組織でもあります。
このつばあり帽の企みによりココたちは様々なトラブルに巻き込まれてしまいます。
つばあり帽はなぜかココに非常に強い関心を示すようになるのです。
なぜココに興味があるのか。
禁忌魔法を使って何を使用としているのか。
そんな謎の組織「つばあり帽」にも目が離せません。
とんがり帽子のアトリエを読んでみよう!
今回は美しき魔法漫画「とんがり帽子のアトリエ」の魅力をご紹介しました。
その壮大な魔法の世界観に気に入ること間違いなしです。
ぜひこの機会にとんがり帽子のアトリエを一度ご覧ください!
魔法使いが出てくる面白いファンタジー漫画ないかな〜