こんな話題の漫画「御手洗家、炎上する」を読んでみようかなと考えている方も少なくないと思います。
「御手洗家、炎上する」は漫画雑誌「KISS」で連載されている作品で、2021年4月についに完結を迎えました。
復讐・サスペンスジャンルの漫画の中でも、かなり評価の高い作品となっています。
今回は年間2000冊以上も読む漫画オタクの私が、そんな話題の漫画「御手洗家、炎上する」の面白さを徹底解説していきます。
- 復讐系の漫画が好きな方
- どんでん返し系の漫画が好きな方
目次
あらすじ【御手洗家、炎上する】
40代で読者モデルをしている美人専業主婦、御手洗真希子(みたらい まきこ)。
一見華々しい生活を送る真希子ですが、実は雑誌に掲載されている内容は全て嘘で、家事もろくに出来ない人物だったのです。
しかし嘘の歯止めは効かず、どんどん評判だけが上がってしまう始末。
そこで真希子は嘘を隠蔽するために、家事代行サービスをお願いすることにします。
やってきたのは山内しずかと名乗る年若い一人の女性スタッフ。
年齢の若さに腕を心配する真希子ですが、期待以上の出来に専属で契約を結ぶことにします。
しかし実は山内しずかの正体は真希子の夫である治と前妻の村田皐月の間に出来た子供「村田杏子」だったのです。
もちろんこれは偶然ではなく、杏子はある目的のために潜入してきました。
それは13年前の火事の真相を明らかにするためです。
13年前、御手洗家は火の不始末によって全焼してしまうという事件が起きました。
犯人は当時の妻の皐月。
とされていましたが、実は家の防犯カメラに不審な人物の影が写り込んでいたのです。
そしてその人物が当時皐月の親友であり、皐月に強い憧れを抱いていた渡真希子ではないかと杏子は推測しますが、この事件がきっかけで精神的にも身体的にも弱ってしまった母を支えるのに精一杯でそんな事件も少しずつ記憶から薄れていきました。
しかし13年後、偶然真希子が御手洗家の後妻になったことを知った杏子は、「やはり事件の犯人=真希子」だと確信します。
そこで13年後の今再び事件の真相を明らかにするために立ち上がるのです。
果たして杏子は事件の真相を暴くことができるのか。
これはそんな村田杏子が全てを取り戻すために御手洗真希子に復讐する様子を描いた物語です。
面白いポイント【御手洗家、炎上する】
「御手洗家、炎上する」の面白いポイントは大きく4つあります。
- 登場人物が面白い
- 人間の醜さが面白い
- 女の裏表が面白い
- どんでん返し展開が面白い
登場人物が面白い
まず「御手洗家、炎上する」に出てくる登場人物たちがそれぞれキャラが立っていて面白いんです。
今回は①村田杏子②村田柚③村田皐月④御手洗真希子⑤御手洗希一⑥御手洗真二の6人をご紹介します。
村田杏子(むらた あんず)
村田杏子(むらたあんず)は人生を滅茶滅茶にした御手洗真希子に復讐を目論む人物です。
御手洗家に家事代行スタッフとして潜入し、13年前の火事事件の真相を探ります。
生粋のお姉ちゃん気質で、家族のために身体を張る頑張り屋さんです。
その家族のために自分を奮い立たせて頑張る姿に思わず応援したくなってしまうキャラです。
村田柚(むらた ゆず)
村田柚(むらたゆず)は姉の復讐を陰ながらサポートする杏子の妹です。
かなりおっちょこちょいな人物で、感情に従って行動してしまう部分があるので、知らず知らず姉の復讐の邪魔をしてしまいます。
しかし持ち前の明るさで苦しんでいる杏子を精神的に支えるお姉ちゃん思いの妹です。
本当に何をやらかすか分からないので、作中のトラブルメーカー的存在です。
村田皐月(むらた さつき)
村田皐月(むらた さつき)は杏子と柚の母親です。
ドイツと日本のハーフであることから整った容姿を持っており、生まれながらに身体が弱い面もあります。
13年前の火事の事件に責任を感じ、夫の治とは離婚をして、しばらくは杏子たちと3人で暮らしていましたが、ある日ストレスで記憶喪失になってしまい、現在は入院しています。
病弱な面から弱い母親に見えますが、実は内なる強さを秘めた人物なので、後半からどんどん好きになるキャラクターです。
御手洗真希子(みたらい まきこ)
御手洗真希子(みたらい まきこ)は後妻として御手洗家に入り、美人専業主婦としてSNSを中心に活躍している人物です。
元々はかなり貧乏なシングルマザーで、お金持ちである皐月に強い憧れとコンプレックスを持っていました。
その反動からか、御手洗家に入ってからは貧乏であったことを覆い隠すようなセレブ生活を送っています。
願ったものは全て手に入れたいという非常に強欲な人物で、頭をキレるので杏子の最大の敵です。
御手洗希一(みたらい きいち)
御手洗希一(みたらい きいち)は御手洗家の長男で、現在引きこもり生活を送っているニートです。
元々は社交的で容姿をよく、ストレートで医学部に合格するほどの頭脳を持ち合わせた完璧人間です。
しかしある事件をきっかけに自堕落なニートへと落ちぶれてしまいます。
御手洗家の中で唯一杏子が潜入していることを知っている人物で、敵か味方なのか分からない謎のキャラクターです。
御手洗真二(みたらい しんじ)
御手洗真二(みたらい しんじ)は御手洗家の次男で、現在医学部に通っているエリートです。
兄の希一と違って非常に要領が悪く、3浪の末医学部に入った苦労人です。
子供の頃は内気でしたが、落ちぶれた兄に代わるかのように社交的な人物へと変貌しました。
御手洗家の中で唯一まともなキャラクターです。
人間の醜さが面白い
「御手洗家、炎上する」は人間の醜さが描かれているので面白いんです。
この漫画には自分を取り繕う人間がたくさん登場します。
しかし、いざ自分が都合悪くなると、今までの態度が嘘だったかのように豹変する姿が醜さいっぱいで面白いんです。
特にお金や名誉に振り回される真希子の姿は滑稽です。
一度は誰もが見たことあるような人間の醜さが詰まっているので、そういった人間の黒さが好きな方にはおすすめです。
女の裏表が面白い
「御手洗家、炎上する」は女の裏表が垣間見れるので面白いんです。
女性は男性より感情を隠すのが上手いと言われますが、この漫画ではまさにそういった女性の裏表を見ることが出来ます。
物語の冒頭でも、真希子はご近所さんにもらったプレゼントを即座にゴミ箱に捨てるという残酷なことをします。
笑顔でプレゼントをもらったのにも関わらずです。
真希子だけでなく、本当の感情を隠して目的のために自分を取り繕う女性たちがたくさん登場します。
女性不信に陥るほどの裏表がある女性たちの言動が過激すぎて面白いんです。
どんでん返し展開が面白い
「御手洗家、炎上する」はどんでん返しが凄すぎて面白いんです。
読む前は、この漫画は放火の犯人である真希子に杏子が復讐を遂げて終わりだと思っていました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、全く予想しない展開が最後に待ち受けています。
しかもきちんと細かな伏線をある綺麗などんでん返しなので、こういった展開好きの方にはたまらない内容になっていると思います。
もちろん、話の部分部分でもちょっとした驚きの展開が待ち受けているので見逃せません。
御手洗家、炎上するを読んでみよう!
今回は話題の復讐漫画「御手洗家、炎上する」の面白さをご紹介しました。
一度は読んで損はない素晴らしい作品です。
まだ読んだことがない方はぜひこの機会に「御手洗家、炎上する」をご覧ください!
「御手洗家、炎上する」って漫画は面白いの?