こんなサスペンスや犯罪系の漫画が好きという方も多いと思います。
今回はそんな方におすすめしたいのが、「虐殺ハッピーエンド」という漫画です。
すでに完結済みの漫画で計8巻とサクッと読めるボリュームです。
作者はあの映画化もされた「不能犯」を描いた宮月新先生です。
宮月先生の天才的な発想で度肝を抜くクライム漫画となっています。
今回は年間2000冊以上も漫画を読む漫画オタクの私が、タイムリープ系クライム漫画「虐殺ハッピーエンド」の面白さを徹底解説していきます。
- クライム系の漫画が好きな方
- タイムリープ系の漫画が好きな方
目次
あらすじ【虐殺ハッピーエンド】
高校生にも関わらず朝から晩までバイトをする草壁真琴。
真琴がひたすらバイトをする理由。
それは長年病気で入院している妹の詩織の治療費を稼ぐためでした。
そんな真琴とは裏腹に実の父親は仕事もしない飲んだくれ。
挙げ句の果てには真琴が稼いだお金を無断で使用し、詩織は諦めろと父親とは思えないセリフを吐く始末。
そんな父親の態度に我慢の限界がきた真琴は夜中神社に自分と詩織に明日なんて来なければいいと願ってしまいます。
そして神社を後にした真琴に一本の電話が鳴ります。
その電話はなんと待ち続けた詩織のドナーが見つかったという内容でした。
あまりのことに喜びを隠せない真琴。
これもどんなに辛いことがあっても逃げ出さなかった真琴を神様は見ていてくれたのだと真琴は感謝します。
そして次の日、真琴は周りの様子がおかしいことに気づきます。
昨日話したような会話、どこかでみたような街の光景、そして詩織のドナーがまだ見つかっていないという事実。
そう真琴は同じ日を繰り返していたのです。
さらに最悪なことに妹の詩織も真琴と同様に同じ日を繰り返しており、容体は悪化する一方。
絶望する真琴はひょんなことから同じバイトの先輩を殺してしまいます。
同じ日を繰り返す真琴にとってはそれも大したことのない出来事。
しかしなぜか次の日を迎えてしまいます。
そう、その理由も真琴が人を殺したため。
カラクリに気づいた真琴ですが、詩織の手術予定日は1ヶ月後。
詩織を救うには1ヶ月間毎日誰かを殺害するしかありません。
葛藤する真琴ですが、あることがきっかけでタガが外れ、殺人を決意するのです。
果たして真琴は詩織を無事1ヶ月後の未来へ運ぶことが出来るのか。
そんな真琴の様子を描いたタイムリープ系クライム漫画です。
面白いポイント【虐殺ハッピーエンド】
そんな虐殺ハッピーエンドの面白いポイントは大きく5つあります。
- タイムリープ要素
- 真琴が徐々に悪人に変わっていく姿
- 真琴と警察との駆け引き
- 伝染する闇
- 伏線がすごい
タイムリープ要素
虐殺ハッピーエンドの醍醐味と言っても過言ではないのがタイムリープ要素です。
1日1人は殺害しないと次の日を迎えることが出来ない。
普通のタイムリープとは逆の発想です。
何か主人公にとって不都合なことをやり直すためにタイムリープをする漫画はありますが、主人公にとって不都合なこと(殺人)をしないと次の日に進めないという新しい展開を作り出しています。
また面白いのが主人公が過去にいくのではなく、主人公の周りが過去に巻き戻るという点です。
このタイムリープの変わった仕組みがより一層漫画を面白くさせていると言っても過言ではありません。
真琴が徐々に悪人に変わっていく姿
殺人を繰り返していく度にどんどん悪人に変わっていく真琴の姿には注目です。
真琴は周囲からも認められるくらい妹思いの立派なお兄ちゃんです。
殺人するのも妹の詩織を救うため。
最初はかなり自分の善性と戦う真琴の姿が描かれます。
しかし途中からはあの優しき青年真琴の姿を思い出せないほど、凶悪なシリアルキラーに変貌してしまいます。
そんな悪に染まっていく真琴の姿には注目です。
真琴と警察との駆け引き
真琴と警察とのシビれる駆け引きには注目です。
この漫画には九十九警部というサイコパスな刑事が登場します。
タイムリープを使って完璧なアリバイを持つ真琴を1回目の殺人事件からずっと付け回し、警察とは思えない言動をする変人です。
想定外の行動する人物なので、それがどんどん真琴を追い詰めていきます。
真琴は真琴でタイムリープを仕組みをフルに使ったトリックで警察たちを欺き、九十九警部からの追跡もなんとか交わします。
果たしてこのタイムリープ殺人を制するのはどちらなのか。
両者の駆け引きの様子にも最後まで目が離せません。
伝染する闇
真琴の闇が徐々に周りの人間に伝染していく様子にも注目です。
作中には様々な人物が登場しますが、今回注目したいのが片桐千春です。
片桐千春は真琴の同級生で、ある事件がきっかけで真琴の殺人を手伝い、真琴に依存していくようになります。
挙句の果てにはとんでもない事件を巻き起こす漫画のキーマンです。
千春以外にも幼馴染や警察など真琴の闇がどんどん世間に広がっていく様子に注目してみてください。
伏線がすごい
虐殺ハッピーエンドは伏線がすごいから面白いんです。
タイムリープ系は伏線がどれだけ秀逸かどうかが面白さの鍵を握ります。
この漫画にもびっくりするような伏線が張り巡らされています。
人間関係だったり、真琴がタイムリープする謎だったりあらゆるところに伏線が仕掛けられている濃密な内容です。
どんでん返し系が好きな方にも満足してもらえること間違いなしです。
虐殺ハッピーエンドを読んでみよう!
今回はタイムリープ系クライム漫画「虐殺ハッピーエンド」の面白さを徹底解説しました。
読み応えのある素晴らしい展開が盛りだくさんの漫画です。
まだ読んだ事がないという方はこの機会にぜひご覧ください!
何か犯罪系で面白い漫画はないかな〜