こんなタイムリープ漫画「あのなつ。」が気になっているという方も少なくないと思います。
「あのなつ。」は2016年に連載されていた漫画で、全5巻とすでに完結済みの作品になります。
タイムリープ系の漫画の一つとしてよく話題にあがってはいますが、果たして実際に面白いでしょうか。
今回は年間2000冊以上も漫画を読む漫画オタクが、そんなタイムリープ漫画「あのなつ。」を徹底レビューしていきたいと思います。
- タイムリープ系の漫画が好きな方
- 人間関係を描いた漫画が好きな方
目次
あらすじ【あのなつ。】
出典:あのなつ。
栗田たまきは都内で秘書として働く27歳の女性。
今日は高校時代の同窓会で、9年ぶりに新城優華、秋田萌、野上太一、庄司慶、そして初恋だった巧海と再会します。
2次会で参加することになった6人は、ふと高校時代に好きだった相手の名前を告白することに。
そこでたまきと巧海が両思いだったことが判明します。
2人が上手くいかなかったのは優香の嘘ともう一つ。
ここにはいない樽丘良平の存在のせいでした。
樽丘良平は高校時代のある事件のせいで植物状態になってしまった同級生。
その話のせいで暗い空気になってしまった6人は改めて庄司の家で飲みなおすことに。
そして目が覚めると、たまきたち6人はあの高校時代にタイムリープしてしまったのです。
これはそんなタイムリープをきっかけに、様々なことが巻き起こるヒューマンドラマ漫画です。
面白いポイント【あのなつ。】
「あのなつ。」の面白いポイントは大きく3つあります。
- ギスギスした人間関係
- タイムリープの斬新さ
- サスペンス展開
ギスギスした人間関係
「あのなつ。」はギスギスした人間関係が面白いポイントの一つです。
序盤から終盤までずっとギスギスした展開が続きます。嫉妬心から嘘をついたり、シンプルに言い争いになるなど人間の浅ましい部分が描かれるのですが、少女漫画とは思えないドロドロした展開なので面白いんです。
人間の汚い部分を描いた漫画が好きな方にはたまらない内容になっていると思います。
タイムリープの斬新さ
「あのなつ。」は今までにない斬新なタイムリープ展開が面白いんです。
通常は主人公だけがタイムリームするのがお約束ですが、この漫画では全てのキャラクターがタイムリープしてしまうのです。
全員タイムリープしたことで各々未来を変えたい者、維持したい者で意見が分かれ、お互いの欲望を叶えるために、ドロドロしい争いが始まるんです。
この全員タイムリープさせるという斬新な展開が評価すべきポイントだと思います。
サスペンス展開
「あのなつ。」はサスペンス展開が面白いんです。
高校時代にタイムリープした6人の元に、謎のメールが届きます。
それも全て意味深な内容ばかり。
この犯人探しもこの漫画の醍醐味の一つです。
かなり意外な人物が犯人なので注目してみてください。
残念なポイント【あのなつ。】
「あのなつ。」の残念なポイントは大きく2つあります。
- 中盤から面白さが失速する
- タイムリーム展開を活かしきれていない
中盤から面白さが失速する
「あのなつ。」は中盤から面白さが失速してしまう点が残念なポイントです。
全員同時にタイムリープしたり、謎のメールなどの序盤のつかみは良いのですが、中盤以降は面白さがどんどん落ちてしまいます。
その原因は中盤以降はテンポが早すぎたことにあります。
序盤は丁寧に始まった物語も、途中から展開のスピードが上がって、読者がその早さについていけなくなってしまうのです。
正直終わり方がかなりもったいないなと思う漫画でした。
タイムリーム展開を活かしきれていない
「あのなつ。」はタイムリープ展開を活かし切れていないのも残念なポイントです。
タイムリープにはその特別な現象がなぜ起こったのか、その理由づけが重要です。
誰かを助けたいなどの何かしらの目的があるのが普通のなのですが、この漫画のタイムリープはその目的がかなり曖昧なんです。
全員タイムリープしたことで目的がごちゃごちゃになってしまったことが大きな理由だと思いますが、起承転結がわかりにくいんです。。
せっかくのタイムリープを持ち込んだのであれば、ワクワクするような目標を設定してほしかったというのが私の感想です。
「あのなつ。」を読んでみよう!
今回はタイムリープ漫画「あのなつ。」の面白さを徹底解説しました。
タイムリープというよりかは、ドロドロした人間関係が好きな方におすすめの作品です。
気になった方はこの機会にぜひご覧ください!
「あのなつ。」って漫画は面白いの?